アレンジレシピ
RECIPE

季節の養生レシピ | 五十嵐和恵先生 |

〈 イチジクと春菊と豚しゃぶのザクロサラダ 〉

〈材料〉(2人分)
☆イチジク…2コ
☆春菊…適量
☆しゃぶしゃぶ用豚肉…120g
☆塩コショウ…適量
[ドレッシング]
☆ザクロのしずく…大さじ3
☆オリーブオイル…大さじ2

  1. 豚肉は食べやすい大きさに切り、沸騰直前のお湯でさっとゆでて水気をきり冷ましておく。イチジクは6等分に切る。
  2. 食べやすい大きさに手でちぎった春菊を器に敷き、中央に①の豚肉を盛りつけ、まわりに①のイチジクを並べる。ここではトッピングにイチジクと豚肉同様潤す働きのあるくるみを飾りました。
  3. 食べるときにドレッシングをかけ、塩コショウをする。(ミルでかける塩コショウだとよりおいしい)
ここがポイント!
※豚しゃぶを作る時間がないときは、生ハムでもおいしくできます。
9月の養生 ~ 本格的な秋への準備 ~

厳しい残暑

暦の上では8月7日に秋を迎えたものの、残暑厳しい毎日。気象庁の3ケ月予報によれば、今年は10月まで気温が高いそう。先月号でお伝えしたくり返しになりますが、酷暑が続けば続くほど、冷房や冷たいものの摂りすぎなどで体にたまるのは「冷え」残暑の養生の基本は「温活を意識すること」です。

テーマは「潤い」

暑い日は大量に汗をかきます。体内の水分は減少。汗が蒸発するとき肌の水分も一緒に蒸発するので、肌は乾燥します。また、強い紫外線や冷房も乾燥の原因に。汗をかいて肌がベタベタしていると潤っている気分になりますが、実は体の内側も外側も乾燥しているのです。

本格的な秋になると空気が乾燥し、せき・のどの痛み・鼻腔の渇きなど、呼吸器の不調が出やすく。これからの時期は「潤い」がテーマになります。

潤す働きのある食材

体の内側と外側を潤わせるためには、単に水分をたくさん摂取すればよいのではありません。体の潤いである体液は、飲食物が消化吸収されることによってうみ出されるものだからです。白菜、れんこん、山芋、大根、梨、白ごま、松の実、くるみ、はちみつ、ヨーグルト、大豆製品などは潤す働きが。積極的に摂りたい食材です。

来月まで残暑が続くことを考えると、サウナや岩盤浴などで過度に汗をかくことも控える方がベスト。汗を大量にかくと体力を消耗するので、秋風の吹くころ体調をくずしやすくなります。春夏から秋冬への大きな季節の変わり目。真夏のような生活はおしまいにして、秋を意識して過ごしましょう。

今回のアレンジレシピは、簡単にできるザクロのしずくをドレッシングに使ったごちそうサラダです。「不老長寿の果物」と言われるほど栄養豊富なイチジク。体の余分な熱を冷まし、潤す働きがあります。豚肉も潤す働きがあり、疲労回復にも効果的です。春菊は旬より少し早いですが、私はイチジク&春菊とザクロのしずくの組み合わせが大好きなので、ぜひご紹介したいと思いました。皆様もお試しください。

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