季節の養生レシピ |
五十嵐和恵先生 |
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豚たまトマトのザクロ炒め 〉
豚たまトマトのザクロ炒め(2人分)
〈材料〉
☆豚バラ肉…150g
☆トマト…中2コ
☆卵…2コ
☆片栗粉…適量
☆塩コショウ…適量
☆ごま油…大さじ1
[調味料]
☆ザクロのしずく…大さじ1
☆料理酒…大さじ1
☆しょうゆ…大さじ1/2
☆ケチャップ…大さじ1/2
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下準備:豚肉は5~6cmの長さに切り、塩コショウをし片栗粉をまぶす。トマトはヘタを除き、一口大の乱切りにする。卵は割りほぐす。調味料を混ぜ合わせる。
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フライパンにごま油を熱し、溶き卵を流し入れる。手早く混ぜて、ふんわりしたらすぐお皿にとり出す。
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あいたフライパンに豚肉を入れて炒め、調味料で味をつける。焼き色がついたらトマトを加えて、トマトが少しくずれるくらいまで炒める。
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③に②の卵を戻し入れサッと混ぜたら完成です。

ここがポイント!
トマトと豚肉と卵は夏の疲労回復によい組み合わせ。ごはんにのせてもおいしいです。
5月の養生 ~ 暑熱順化で暑さに備える ~
夏☆2025年5月5日~8月6日
桜が満開になる前に夏日を迎えたところも多かった3月。今年も暑さがきびしいのでしょうか?2025年5月5日は立夏。来月になると梅雨で日照時間が少なくなるので、暑さに負けない体づくりは今月がポイントです。
暑熱順化
暑熱順化とは、本格的な暑さが到来する前に体を暑さに慣らし、適切に汗をかける暑さに強い体をつくること。
毎年5月になると、運動会の練習をしていた子ども達が熱中症になり救急搬送されるニュースが。5月は体がまだ暑さに慣れていないため、急に気温が高くなると発汗がスムーズにいかず熱中症のリスクが高くなるのです。
暑熱順化の方法
暑熱順化するためには、体を動かしたり湯船につかったりすることで汗をかくことが大切。発汗すると体から熱が放散し、体温が上がりにくくなります。その結果、熱中症のリスクが下がるのです。特別な運動でなくても、1駅分歩く、エスカレーターやエレベーターではなく階段を使う、など軽く汗ばむことで大丈夫。水分をこまめにとりながら無理しない範囲で続けましょう。個人差もありますが、暑熱順化には数日から2週間程度が必要。また一度暑熱順化ができても、暑さから数日間遠ざかるとその効果はなくなるそうです。
私は高齢の母と暮らしています。暑い日に出かけることを嫌う母。「外出しないと、出かけたときにますますバテやすくなるよ。」と、暑い時間は避け夕方ごろ飲み物を持って散歩に連れだします。一緒に暮らし8年、母は一度も夏バテしたことはありません。短時間でも日々積み重ねることが大切だと感じています。皆様もぜひ今から暑熱順化を心がけ、暑さに負けない体をつくりましょう。
今回のアレンジレシピは、夏野菜のトマトを使った炒めものです。トマトは体の熱を冷ます働きがあるので、暑さ続きで体に熱がこもっているときにおすすめ。今はまだそこまで暑くはないので、生で多食すると内臓を冷やし過ぎる原因に。加熱調理することで体を冷やす働きが弱まるし、トマトに含まれる抗酸化物質のリコピンも吸収しやすくなります。トマトと豚肉と卵は夏の疲労回復によい組み合わせ。ごはんにのせてもおいしいです。ぜひお試しください。