季節の養生レシピ |
五十嵐和恵先生 |
〈
豆腐チーズケーキ☆ザクロベリーソース 〉
豆腐チーズケーキ☆ザクロベリーソース (2人分)
〈材料〉
☆クリームチーズ(常温)…150g
☆絹ごし豆腐(常温)…200g
☆苺…適量
☆はちみつ…大さじ3
☆レモン汁…大さじ2
☆ゼラチン…大さじ1
☆水…大さじ2
[ザクロベリーソース]
☆ミックスベリー(冷凍)…適量
☆ザクロのしずく…適量
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粉ゼラチンは倍量の水にふり入れふやかしておく
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ボールに豆腐を入れ泡だて器でつぶし、なめらかになったらクリームチーズを加えよく混ぜ合わせる。(クリームチーズが固い場合は電子レンジ600wで30秒加熱)
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湯せんにかけ溶かした①とはちみつ、レモン汁を②に加えよく混ぜる。
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器の側面にいちごの断面を貼りつけるように並べたら③を流し入れ、冷蔵庫で約1時間冷やす。
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鍋にザクロのしずくとミックスベリーを入れ煮詰める。とろみがついたらザクロベリーソースの完成。冷ましておく。
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④が固まったら⑤のソースをかけてでき上がり。
ここがポイント!
ここではミントを飾りました。
※はちみつは1歳未満のお子様は禁忌です。
「黄帝内経」にみる春
中国最古の医学書「黄帝内経(こうていだいけい)」によると春は「発陳(はっちん)」の季節。
「発陳」をわかりやすく言えば「発生」のこと。植物は芽吹き、動物や虫たちは活動的に。
春は天地の全てのものが生まれ栄えます。
春の養生について「春は早寝早起きを心がけ、新鮮な空気を吸って散歩し、髪は結ばず服はゆったりとしたもので、のびやかに過ごしましょう。
植物や動物と同じように生き生きと活動することが大切。
気温も徐々に高くなり陽の気が増える中動かないでじっとしていると、陽気が体内にこもり夏に冷えの病になる。」と書かれています。
春の食養生
東洋医学では、春は「肝」の働き(※1)が盛んになり、「脾」の働き(※2)が弱まると考えられています。
「肝」に働きかける味は酸味。収れん作用があるので、気温の上昇とともに気分が浮つくときにおすすめ。
酢、梅干し、柑橘系の果物などは、イライラするときはリラックスさせ、疲れたときはリフレッシュさせる働きがあります。ただし、摂りすぎは禁物です。
「脾」に働きかける味は甘味。甘味とは食材そのものがもつ自然な甘味のこと。新キャベツ、新じゃがいも、新玉ねぎ、えんどう豆、空豆、アスパラガス、いちご、鯛など、旬の甘味がおすすめです。
新年度になり生活の環境が変わった方も。
気候のよい4月。外でのびのびと過ごすことが何よりのストレス解消になります。
麗らかな春を満喫しましょう。
「ザクロのしずく」は正に酸味&甘味。
今回はオーブンを使わず冷やすだけの簡単なスイーツをご紹介します。ぜひお楽しみください。
※1「肝」の働き
自律神経や感情をコントロールする、体のすみずみに必要な血液や栄養・体液を行き渡らせる、血液の貯蔵、血量の調整、筋・爪・目の健康を保つなど。
※2「脾」の働き
食べたものを消化吸収する、栄養分や水分を全身に運ぶ、血を血管内に収める、四肢・筋肉・唇の健康を保つなど。